DETAIL
ぼくの憧れのアイテムに“701”という品番のデニムパンツがあります。女性向けにつくられたもので、股上がとても深く、腰回りにもゆとりがあるワイドなシルエット。これを男性用にアレンジしたら、絶対におもしろいものがつくれると思い、実現したのがこちらです。ベースとしたのは、最初期につくられたモデル。オリジナルのシルエットはそのままに、シンチバック付きで、股下にはリベットがついています。バギーとも表現できるどっしりとしたボリュームのあるシルエットには、ある種のデザイン性を感じます。だからこそライトオンスのカラーデニムをあえて採用し、ソフトな生地から生まれるドレープ感を楽しめるようにつくりました。メンズのデニムを穿く女性にファッション性を感じるように、ウィメンズのデニムを穿く男性もきっとかっこいい。これは、その違和感を楽しむためのパンツです。オーバーサイズで穿くと、その意味を理解できるはずです。(金子恵治)
BRAND
FOUNDOUR(ファウンダー)
長年、ファッションバイヤーとして活躍をしてきた金子恵治が、ヴィンテージ・ディレクターの河田新平と共に、2025年春夏よりスタートしたブランド。ヴィンテージを中心とした過去のアーカイブからいま気になるアイテムをピックアップし、そこから服づくりのアイデアを膨らませ、パタンナーや工場といった最高のチームと共に形にする。「FOUND=探し出す」、「OUR=チーム」という言葉を組み合わせた造語がブランド名の由来です。〈FOUNDOUR〉がつくるのは、単なるヴィンテージのレプリカではありません。金子の言葉を借りるとすれば「スタイリングの物語を発見する服」を目指します。日々上質な服に囲まれる中で、いつの間にか自身の中で王道が生まれ、スタイリングに対するアイデアが凝り固まってしまったと金子は話します。だけど、ファッションの楽しさは、目的も由来も異なる服を組み合わせ、そこに自分なりのストーリーを紡ぎ出すところにあるはずです。そうした原点に立ち返り、ヴィンテージやメゾンブランドといったいい服にも合わせられる“はずし”となる服をつくります。たとえば、一見すると普通のブロード地のシャツでも、パターンやディテール、縫製に理由を与えることによって、遜色なくいい服と合わせられ、それぞれが引き立て役になることもあるはずです。バイヤーとして培ってきた審美眼を活かして“いま着たい服”を探し出し、アイテムの文脈を掘り下げ、そこに服づくりの理由を見出す。そして、ファッションの楽しさを再発見できる形で提案します。ファーストシーズンでは、街仕様にアレンジした南極観測隊のアノラックや、ポリエステル100%の生地でつくったダブルフェイスの後付けパーカ、MA-1の生地で仕立てたベイカーパンツなど、アメリカのヴィンテージをベースに、モダンな感性を加えた18型の服がラインナップします。
寸法
32 : ウエスト74cm / 股上34.5cm / 股下67cm / わたり32cm / 裾幅23.5cm
34 : ウエスト78cm / 股上35.5cm / 股下67.5cm / わたり34cm / 裾幅24cm
36 : ウエスト84cm / 股上36.5cm / 股下69cm / わたり35.5cm / 裾幅24cm
38 : ウエスト90cm / 股上38cm / 股下70cm / わたり36.5cm / 裾幅24.5cm
※衣類は全て平台に平置きし外寸を測定しております。
※若干の誤差がある場合がございます。予めご了承ください。